どうもインタビュアーのキセイです。
今回は占い師として生活をしているMさんにお話を聞いてきました。
記者をしていた頃は占い師の方にインタビューする機会がなかったのですごく楽しかったですし、良い経験になりました。
コネがあって良かった。。


本日はお時間いただきありがとうございます。
Mさんにこうして直接お話をうかがえる機会、とても楽しみにしていました。

こちらこそ、わざわざ来てくださってありがとう。
お話できるのを楽しみにしてました。
占い師になったきっかけ

まずは率直にお聞きしたいんですが、Mさんが占いを始めたきっかけって何だったんですか?

きっかけは…30代の頃に少し人生で行き詰まったことがあって。
そのときに、ある先生に見てもらったのが最初。
その先生の言葉がすごく的確でね、自分でも学んでみようと思ったんです。

そこから占いを学び始めたんですね。

ええ。最初は独学だったんですけど、だんだん人から「ちょっと見てほしい」と頼まれることが増えて…。
気づけばそれが本業になっていました。

Mさんは、どんな占いをされるんですか?

主に西洋占星術とタロットですね。
人によっては数秘や手相も取り入れますけど、基本はその2つで十分です。
あまり“当てもの”にはしたくないので、丁寧にその方の背景も伺いながら見ています。

“当てものにしない”っていうの、すごく印象的です。
占いって、当たるかどうかにばかり意識が向いてしまいがちですよね。

そうなんです。でもね、本当に大事なのは「この先どう生きていきたいか」なんですよ。
占いって、その人が少し前向きになる“きっかけ”であって、答えを決めるものじゃないと思っています。

そのスタンス、すごく安心感がありますね。
ちなみに、最近はどんな相談が多いですか?

そうですね、20代〜30代の方が多くて、やっぱり仕事や人間関係、将来の方向性の相談が多いです。
恋愛のこともありますけど、今は「転職を考えている」とか「親との関係に悩んでいる」とか、内面的な悩みのほうが多い印象ですね。
占いって信じていいの?

ちょっとストレートな質問になっちゃうんですが…
占いって、実際のところ“信じていい”ものなんですか?

うん、いい質問ですね。
私自身、よく聞かれるんですよ。でもね、「信じるかどうか」っていうよりも、どう受け取るかのほうが大事だと思っています。

という言いますと?

たとえば、占いの結果が「運気が下がってますよ」と出たとするでしょ?
それを「だから何をやってもうまくいかない」って思うのか、「じゃあ、ちょっと慎重に行動してみよう」って受け取るのかで、行動も結果も全然変わってきます。

なるほど、占いは“指示”じゃなくて“ヒント”だと。

そう。占いは地図みたいなものなんです。
行き方を教えてはくれるけど、歩くのは自分。
だから、「信じる・信じない」で白黒つけなくてもいいと思うの。
今の自分にとって、役に立つなら使えばいいし、合わないなら置いておけばいい。

すごく冷静で、納得感のある答えですね…。
たしかに、“占いに振り回される”っていうのとは全然違う考え方ですね。

そうですね。占いって、信じるというより“使う”ものだと思ってます。
だからこそ、占い師側もちゃんと責任を持って伝えないといけないなって、いつも思ってますよ。
占い師の月収は?

ちょっと現実的な話になっちゃいますが…占い師って、実際どれくらい稼げるものなんですか?
正直、気になる人多いと思うんです。

そうですね…。たしかに聞かれることはありますけど、これは本当に人によりますよ。
ただ、私はありがたいことに、今は生活に困らない程度にはいただいてます。

それはかなり安定されてる印象です。占い師としては“成功している”部類ですよね?

そうかもしれませんね。でも、最初からそうだったわけではありません。
最初の頃は1日1人来るか来ないかの日もありましたし、正直「このまま続けて大丈夫かな」と思ったこともありました。

そこからどうやって、今のような状態に?

やっぱりリピートしてくださる方が増えたことが大きいですね。
一度きりの“当てもの”ではなくて、その人の話をちゃんと聞くようにしていたら、自然と「またお願いしたい」って言ってくださる方が出てきて。
今は紹介や口コミがほとんどです。

広告とかは出してないんですか?

まったく出していません。SNSも詳しくないですし(笑)
でもそのぶん、一人ひとりとちゃんと向き合うことを大事にしてきました。
それが結果的に、今の仕事につながっているんだと思います。

“人を見て、信頼されて、また来てもらえる”っていう、まさに商売の基本ですね。

占いも、「人の仕事」ですからね。
“未来を当てる”んじゃなくて、“その人に必要な言葉を届ける”。
そこに価値を感じてもらえるようになれば、自然と収入もついてくるものだと思っています。

差し支えなければ…これまでで一番多かった月収って、どのくらいでしたか?

あら、そこ聞きますか(笑)
…そうですね、一番多かったときは、月に300万円ほどいただいたことがあります。

さ、300万…! それはすごいですね…。

あの月はたまたまですけどね。イベント鑑定が何日も続いて、個人のご依頼も重なって。
体力的にはかなり大変でしたけど、「本当に必要としてくれる人がこんなにいるんだな」と感じた月でもありました。

一時的とはいえ、それだけの収入になるというのは夢がありますね。
それってやっぱり、“当てる力”がすごかったから…なんですか?

いえ、そういうよりも、“安心できた”とか“また話したくなった”って思ってもらえたことが大きいと思います。
やっぱり占いって、人との信頼の積み重ねなんですよ。
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印象に残っている占い

これまでたくさんの相談を受けてこられたと思うんですが、特に印象に残っているエピソードってありますか?

そうですね…。ひとつだけ選ぶのは難しいけれど、強く覚えているのは、ある20代の女性の方のことですね。

どんな相談だったんですか?

最初に来られたときは、ほとんど目も合わせられないくらいで…。
「自分には価値がない」「何をしてもうまくいかない」って、何度も繰り返しておられて。
仕事も辞めたばかりで、自分に自信がまったく持てない状態でした。

心の状態がすごく落ち込んでいたんですね。

ええ。そういうときこそ、占いって「当てる」ことよりも、話を受け止めて、安心させることのほうが大切なんです。
彼女の生まれ持った星を見ながら、「あなたは“人を支える”力を持ってる」と伝えたんです。
そしたら少しずつ話し始めてくれて、何度か来てくれるうちに表情も変わっていって…。

それは嬉しい変化ですね。。

数ヶ月後に、「介護の仕事を始めました」って連絡をくれて。
「まだ不安なこともあるけど、人の役に立ててるって思えるようになってきた」って。
それを聞いたときは、本当に涙が出ましたね。

先ほどおっしゃっていた占いが地図や道標になったんですかね。

本当の意味で、占いは“人を前に進ませる道具”なんだと思います。
当時の彼女みたいに、自分の価値が見えなくなってしまった人に、少しでも光を当てられたなら、それだけでこの仕事をやっていてよかったと思えます。
Mさんの人生経験と占いの関係

これまでのお話を伺っていて、Mさんがただ“占いをしている人”じゃなくて、人生そのものを深く見てこられた方だと感じました。
もし差し支えなければ、Mさんご自身の人生経験と、占いとの関係について教えていただけますか?

そうですね…。私、実は若い頃はまったく占いなんて信じてなかったんですよ。
むしろ「現実を変えるのは行動だけだ」と思っていたくらいで。

えっ、そうだったんですね。そこからなぜ占いの道に?

30代の頃に、夫の事業がうまくいかなくなって、家計も不安定になって。
小さな子どももいて、働きながら必死で毎日を回していた時期があったんです。
そんなときに、ふと通りがかったところで「無料鑑定」の貼り紙を見てね。
半信半疑で見てもらったのがきっかけでした。

その鑑定が印象的だったんですか?

はい。その占い師の方が、「いまは流れが厳しいけど、必ず“人の話を聞く力”が活かされる時がくる」って言ってくれたんです。
それを聞いて、すっと気持ちが軽くなったのを覚えています。
当時はとにかく自分を責めていたので、「そうじゃない捉え方もあるんだ」って初めて思えた瞬間でした。

人生が、少し立ち止まれる場所を見つけたような感覚ですね。

本当にそう。
それから少しずつ占いを学び始めて、気づいたら20年近く続けてきました。
でも、私の中では“占い”というより、「人生の痛みや迷いを、少しでも軽くする方法を知りたい」という気持ちの延長なんです。

すごく…自然な流れですね。
占いをするというより、“人と向き合う”という感じがします。

人って、悩んでいるときほど、自分の声が聞こえなくなるんです。
そういうときに、占いという形を借りて、自分の中の静かな声に気づいてもらえたら。
それが、私にとっての占いの役割だと思っています。
占い師になってみたい方へアドバイス

Mさんのお話を聞いて、「自分も占いを仕事にしてみたい」と思う人もきっといると思います。
そういう方に、何かアドバイスがあればぜひお願いします。

そうですね…。まず一番大事なのは、「人の話をきちんと聞けること」だと思います。
占いって道具はいろいろありますけど、最終的には「この人に話してよかった」と思ってもらえるかどうかですから。

“占いの技術”だけじゃない、ということですね。

ええ。占星術やタロットの知識はもちろん大切ですけど、それ以上に、人の気持ちに寄り添う姿勢がないと続きません。
「当てる」ことばかりに意識が向いてしまうと、だんだん苦しくなってしまいますから。

たしかに…。相手の期待が大きい分、プレッシャーもありそうですね。

そうなんです。でも、“完璧じゃなくてもいい”んですよ。
「この人と話すと、少し安心できる」とか、「自分の気持ちを整理できた」とか、それだけでも十分価値があります。
だからこそ、自分自身も、ある程度人生を経験していることが強みになりますね。
気軽にできるMさんおすすめの電話占いとは

Mさんが占い初心者におすすめするとき、おすすめの地域とかありますか?

都内は占いも競合が多く、私の知人でも優秀な方が多いですね。
ただ最近はココナラで占いをしている方も多く、人気の占い師とも電話で気軽に対話できるそうですよ。私も2回ほど使ってみましたが思ったより満足できました。
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